Next.jsの「重さ」に疲れていませんか?
Reactのエコシステムは素晴らしいですが、Next.jsの多機能化に伴い、バンドルサイズや初期ロードの重さが気になることも増えてきました。
そこで注目されているのが、SolidStart です。 2024年に待望のv1.0がリリースされ、2025年現在、パフォーマンスを最優先するプロジェクトで採用が進んでいます。
SolidStartの何が凄いのか?
- No Virtual DOM: 仮想DOMを使わず、変数の変更を直接DOMに反映するため、メモリ使用量が圧倒的に少ない。
- Fine-Grained Reactivity: コンポーネント全体ではなく、変更があった「値」だけを再描画します。
- Islands Architecture (Experimental): 必要な部分だけをハイドレーションする機能も備えています。
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実践:SolidStartでカウンターアプリを作る
React開発者なら、SolidJSの学習コストはほぼゼロです。
JSXの記法はそっくりですが、useState ではなく createSignal を使います。
1. プロジェクト作成
npm create solid@latestウィザードで Basic テンプレートを選択します。
2. カウンターの実装 (src/routes/index.tsx)
import { createSignal } from "solid-js";
import { Title } from "@solidjs/meta";
export default function Home() {
// useStateの代わりにcreateSignalを使用
// countは関数として呼び出す (count() で値を取得)
const [count, setCount] = createSignal(0);
return (
<main>
<Title>SolidStart Counter</Title>
<h1>Hello SolidStart!</h1>
<button
class="increment"
onClick={() => setCount(count() + 1)}
>
Clicks: {count()}
</button>
<p>
Reactと違い、再レンダリングはボタンのテキスト部分だけで発生します。
コンポーネント関数自体は初回に一度しか実行されません。
</p>
</main>
);
}3. Server Functions (サーバー側の処理)
SolidStartでは、サーバー側の処理をコンポーネントファイル内に直接書くことができます(Next.jsのServer Actionsに似ています)。
import { createServerAction$ } from "solid-start/server";
export default function Login() {
// サーバー側で実行される関数
const [enrolling, enroll] = createServerAction$(async (form: FormData) => {
const email = form.get("email");
// ここでDB保存などの処理を行う
console.log("Saved:", email);
return { success: true };
});
return (
<enroll.Form>
<input type="email" name="email" />
<button type="submit">登録</button>
</enroll.Form>
);
}さらに理解を深める参考書
関連記事と相性の良い実践ガイドです。手元に置いて反復しながら進めてみてください。
Reactとの決定的な違い
SolidJSの最大の特徴は、「コンポーネント関数は一度しか実行されない」 という点です。
Reactでは状態が変わるたびにコンポーネント関数全体が再実行されますが、SolidJSでは createSignal で定義したシグナル(値)に依存しているDOM部分だけがピンポイントで更新されます。
これにより、useMemo や useCallback のような最適化フックを乱用する必要がなくなり、デフォルトで最高速のパフォーマンスが得られます。
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まとめ
SolidStartは、ReactのDX(開発者体験)を維持しつつ、Svelteのようなパフォーマンスを実現する、まさに「いいとこ取り」のフレームワークです。
2025年、パフォーマンスが重要なLPやダッシュボード開発において、SolidStartは最強の選択肢となるでしょう。
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