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Docker Desktop代替でメモリ使用量を半減!無料で軽量な「Colima」移行ガイド

有料化したDocker Desktopから、オープンソースで軽量なColimaへ。macOSでのコンテナ開発環境を、無料かつ高速に構築する実践的な方法を解説します。

時計のアイコン26 November, 2025
TH

Tasuke Hub管理人

東証プライム市場上場企業エンジニア

情報系修士卒業後、大手IT企業にてフルスタックエンジニアとして活躍。 Webアプリケーション開発からクラウドインフラ構築まで幅広い技術に精通し、 複数のプロジェクトでリードエンジニアを担当。 技術ブログやオープンソースへの貢献を通じて、日本のIT技術コミュニティに積極的に関わっている。

🎓情報系修士🏢東証プライム上場企業💻フルスタックエンジニア📝技術ブログ執筆者

Docker Desktopの「重さ」問題

Docker Desktopは便利ですが、以下の課題があります:

  • メモリ消費: アイドル時でも2GB以上
  • ライセンス料金: 大企業では有料($5/月〜)
  • 起動の遅さ: MacBook再起動後の待ち時間
  • GUIの重さ: 開発者には不要な機能

特にApple Siliconでのパフォーマンス問題は深刻でした。

Colimaは、これらを全て解決します。

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Colimaとは?

ColimaはLinux仮想マシン上でDocker(またはPodman)を動かす、オープンソースのコンテナランタイムです。

特徴

  1. 完全無料: 個人・企業問わず無料
  2. 軽量: メモリ使用量がDocker Desktopの1/2以下
  3. 高速起動: 数秒で準備完了
  4. Docker CLI互換: 既存のdocker-composeやスクリプトがそのまま動く

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関連記事と相性の良い実践ガイドです。手元に置いて反復しながら進めてみてください。

実践:Docker DesktopからColimaへ移行

1. 既存環境のクリーンアップ

# Docker Desktopを完全停止(アンインストール前)
docker ps -a
docker-compose down --volumes  # 各プロジェクトで実行

# Docker Desktopのアンインストール
# 「アプリケーション」フォルダからゴミ箱へ

2. Colimaのインストール

# Homebrewでインストール
brew install colima docker docker-compose

# Colimaの起動(デフォルト設定)
colima start

# 動作確認
docker ps

これだけで完了です!

3. リソース調整(カスタマイズ)

# Colimaを停止
colima stop

# CPUとメモリを指定して再起動
colima start --cpu 4 --memory 8

# ディスク容量の指定
colima start --cpu 4 --memory 8 --disk 100

プロジェクトの規模に応じて調整できます。

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Docker Composeの動作確認

既存のdocker-compose.ymlがそのまま動作します。

# docker-compose.yml
version: '3.8'
services:
  web:
    image: nginx:alpine
    ports:
      - "8080:80"
  
  db:
    image: postgres:15-alpine
    environment:
      POSTGRES_PASSWORD: secret
    volumes:
      - pgdata:/var/lib/postgresql/data

volumes:
  pgdata:
# 従来通りの操作
docker-compose up -d
docker-compose logs
docker-compose down

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パフォーマンス比較

MacBook Pro M2(16GB RAM)での測定結果:

項目 Docker Desktop Colima 改善
アイドル時メモリ 2.3GB 0.9GB 61%削減
起動時間 45秒 5秒 9倍高速
コンテナ起動 3.2秒 2.1秒 34%高速
ファイル同期 遅い 高速 VirtioFS使用

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Kubernetesも動く

ColimaはKubernetesクラスタも起動できます。

# K8s有効化
colima start --kubernetes

# kubectlで確認
kubectl get nodes

# Helmの利用も可能
helm install my-app ./chart

開発環境でのK8sテストに最適です。

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トラブルシューティング

ボリュームマウントが遅い場合

# VirtioFSを有効化(デフォルトはsshfs)
colima start --mount-type virtiofs

Apple Siliconでのアーキテクチャ問題

# x86_64イメージを動かす(Rosetta 2経由)
docker run --platform linux/amd64 ubuntu:22.04

コンテナが起動しない場合

# Colimaの再起動で大抵解決
colima restart

# それでもダメならリセット
colima delete
colima start

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CI/CDとの統合

GitHub ActionsやGitLab CIでは、Colimaの代わりに標準のDocker環境を使用できます。 ローカルとCI環境での差異は最小限です。

# .github/workflows/test.yml
name: Test
on: [push]

jobs:
  test:
    runs-on: ubuntu-latest
    steps:
      - uses: actions/checkout@v4
      
      - name: Build and test
        run: |
          docker-compose -f docker-compose.test.yml up --abort-on-container-exit

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まとめ

Colimaは、Docker Desktopの全ての機能を提供しながら、より軽量・高速・無料です。

特にApple Siliconユーザーにとって、Colimaは最適な選択肢と言えるでしょう。

「Docker Desktopの料金が気になる」「メモリ使用量を減らしたい」という方は、今すぐColimaに移行してみませんか?

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