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Next.jsのビルド待ち時間を80%削減!Rust製バンドラー「Turbopack」完全移行ガイド

Webpackの後継として開発されたTurbopackが、Next.js 16でついにデフォルトに。増分コンパイルとRustの力で実現する爆速ビルドの仕組みと移行方法を解説します。

時計のアイコン26 November, 2025
TH

Tasuke Hub管理人

東証プライム市場上場企業エンジニア

情報系修士卒業後、大手IT企業にてフルスタックエンジニアとして活躍。 Webアプリケーション開発からクラウドインフラ構築まで幅広い技術に精通し、 複数のプロジェクトでリードエンジニアを担当。 技術ブログやオープンソースへの貢献を通じて、日本のIT技術コミュニティに積極的に関わっている。

🎓情報系修士🏢東証プライム上場企業💻フルスタックエンジニア📝技術ブログ執筆者

ビルド待機時間という名の生産性ロス

大規模なNext.jsプロジェクトでコードを保存してから画面に反映されるまで、数秒〜十数秒待たされる経験はありませんか?

この積み重ねが、開発者の集中力とモチベーションを削ぎ、プロジェクト全体の生産性を大きく損ねています。

Turbopackは、この問題を根本から解決します。

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WebpackからTurbopackへ:何が変わったのか

Webpackの限界

Webpackは非常に強力なバンドラーですが、プロジェクトが大きくなるにつれ、以下の問題が顕在化します:

  • 全体の再ビルド: 小さな変更でもプロジェクト全体を再コンパイルしがち
  • シングルスレッド処理: マルチコアCPUを活かしきれない
  • 複雑な設定ファイル: チューニングが難しく、メンテナンスコストが高い

Turbopackの革新

Turbopack(Rust製)は、以下の特徴でWebpackの限界を突破します:

  1. 増分コンパイル: 変更された部分だけを再コンパイル
  2. 関数レベルのキャッシュ: 極めて細かい粒度でキャッシュ
  3. 並列処理: 全CPUコアをフルに活用
  4. ゼロコンフィグ: Next.jsとシームレスに統合

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実測:どれだけ速くなるのか

ある大規模プロジェクト(1000+コンポーネント)での計測結果:

操作 Webpack Turbopack 改善率
初回ビルド 45秒 23秒 49%短縮
HMR(Hot Module Replacement) 850ms 150ms 82%短縮
本番ビルド 3分20秒 1分10秒 65%短縮

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Next.js 16での移行方法

新規プロジェクト

Next.js 16以降で作成したプロジェクトは、デフォルトでTurbopackが有効です。

npx create-next-app@latest my-app

既存プロジェクトの移行

ステップ1: Next.jsのアップグレード

npm install next@latest react@latest react-dom@latest

ステップ2: 開発サーバーでTurbopackを有効化

package.jsonのスクリプトを変更:

{
  "scripts": {
    "dev": "next dev --turbo",
    "build": "next build"
  }
}

ステップ3: 本番ビルドもTurbopack化(Next.js 16+)

Next.js 16からは、本番ビルドもTurbopackがデフォルトになりました。 特別な設定は不要です。

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互換性の注意点

Webpackローダーのサポート

TurbopackはWebpackローダーの一部をサポートしていますが、全てではありません。

サポート状況を確認:

npm run dev --turbo

もしエラーが出たら、該当のloaderが対応しているか公式ドキュメントで確認しましょう。

next.config.jsの調整

一部のWebpack固有の設定は動作しません。

// ❌ Webpackの設定(Turbopackでは無視される)
module.exports = {
  webpack: (config) => {
    // カスタム設定
    return config
  }
}

// ✅ Turbopack用の設定(将来的に追加予定)
module.exports = {
  experimental: {
    turbo: {
      // Turbopack用の設定がここに
    }
  }
}

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Viteとの比較

「ViteもRollupベースで速いのでは?」と思う方もいるでしょう。

Viteは開発時にESM(ネイティブモジュール)を使い、バンドルを避けることで高速化しています。 一方、Turbopackはバンドルしつつも高速という点が異なります。

大規模プロジェクトでは、Turbopackの増分コンパイルが威力を発揮します。

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まとめ

Turbopackの登場により、Next.jsの開発体験は新たな次元に到達しました。 「ビルド待ち」という非生産的な時間を最小化し、開発者が本来集中すべきロジックの実装に時間を割けるようになります。

Next.js 16にアップデートして、まずは--turboフラグを試してみてください。 その速さに、あなたもきっと驚くはずです⚡

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