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クラウド不要!Git管理できるAPI開発ツール「Bruno」でPostmanから完全脱却

オフライン動作、データはローカル保存、バージョン管理はGit。Postmanの「クラウド強制」に疲れた開発者のための、プライバシー重視の次世代APIクライアントを解説します。

時計のアイコン26 November, 2025
TH

Tasuke Hub管理人

東証プライム市場上場企業エンジニア

情報系修士卒業後、大手IT企業にてフルスタックエンジニアとして活躍。 Webアプリケーション開発からクラウドインフラ構築まで幅広い技術に精通し、 複数のプロジェクトでリードエンジニアを担当。 技術ブログやオープンソースへの貢献を通じて、日本のIT技術コミュニティに積極的に関わっている。

🎓情報系修士🏢東証プライム上場企業💻フルスタックエンジニア📝技術ブログ執筆者

Postmanの「クラウド化」への違和感

Postmanは素晴らしいツールですが、近年の方向性には疑問があります:

  • 強制的なクラウド同期: ログイン必須化
  • プライバシー懸念: 機密APIがクラウドに保存される
  • オフライン制限: ネットなしでは十分に使えない
  • チーム料金: 有料プランへの誘導

「APIのテストくらい、ローカルで完結させたい」という声が高まっています。

Brunoは、その全ての問題を解決します。

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この記事の内容と高い親和性が確認できたベストマッチです。早めにチェックしておきましょう。

Brunoの哲学:Offline-First

Brunoは完全にローカルで動作します。 全てのコレクション、環境変数、リクエスト履歴がファイルシステムに保存されます。

コアコンセプト

  1. ファイルベース: 全データが平文ファイル(.bru形式)
  2. Git連携: バージョン管理が当たり前のように使える
  3. オープンソース: MIT License、コミュニティ主導
  4. プライバシー第一: データが外部に送信されることは一切ない

さらに理解を深める参考書

関連記事と相性の良い実践ガイドです。手元に置いて反復しながら進めてみてください。

実践:PostmanからBrunoへ移行

インストール

# Homebrew(macOS)
brew install bruno

# または公式サイトからダウンロード
# https://www.usebruno.com/downloads

Postmanコレクションのインポート

1. Bruno起動
2. メニュー → "Import Collection"
3. Postman JSONファイルを選択
4. 保存先フォルダを指定

インポート後、全てのリクエストが.bruファイルとして保存されます。

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.bruファイル形式の美しさ

Bruno独自の.bru形式は、人間が読み書きしやすい構造です。

meta {
  name: ユーザー取得
  type: http
  seq: 1
}

get {
  url: {{base_url}}/api/users/{{user_id}}
  body: none
  auth: none
}

headers {
  Content-Type: application/json
  Authorization: Bearer {{token}}
}

tests {
  test("Status is 200", function() {
    expect(res.status).to.equal(200);
  });
  
  test("User has email", function() {
    expect(res.body.email).to.be.a('string');
  });
}

このファイルをGitでバージョン管理できます!

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Git連携の実例

プロジェクト構造

my-api-collection/
├── .git/
├── environments/
│   ├── development.bru
│   ├── staging.bru
│   └── production.bru
├── users/
│   ├── get-user.bru
│   ├── create-user.bru
│   └── update-user.bru
└── bruno.json

チーム開発ワークフロー

# コレクションをクローン
git clone https://github.com/team/api-collection.git
cd api-collection

# Brunoでフォルダを開く(File → Open Collection)

# 新しいAPIリクエストを追加
# (Brunoで編集)

# 変更をコミット
git add users/delete-user.bru
git commit -m "Add delete user endpoint"
git push

# チームメンバーが変更を取得
git pull

Postmanのようなクラウド同期は不要です。Gitだけで十分です。

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環境変数の管理

環境ごとに値を切り替える、Postmanと同様の機能があります。

# environments/development.bru
vars {
  base_url: http://localhost:3000
  token: dev-token-12345
}

vars:secret [
  api_key
]

vars:secretはGitにコミットされず、ローカルのみに保存されます。

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スクリプトとテスト

PostmanのPre-request ScriptやTestsと同等の機能があります。

# users/create-user.bru
post {
  url: {{base_url}}/api/users
  body: json
}

body:json {
  {
    "name": "Alice",
    "email": "alice@example.com"
  }
}

script:pre-request {
  // リクエスト前に実行
  req.setHeader('X-Request-ID', Date.now().toString());
}

tests {
  test("User created", function() {
    expect(res.status).to.equal(201);
    const userId = res.body.id;
    bru.setEnvVar("created_user_id", userId);
  });
}

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GraphQLとgRPCにも対応

# GraphQL
graphql {
  query: |
    query GetUser($id: ID!) {
      user(id: $id) {
        name
        email
      }
    }
  variables: {
    "id": "{{user_id}}"
  }
}

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CI/CD統合

コマンドラインでも実行可能です。

# CLIのインストール
npm install -g @usebruno/cli

# 全テストを実行
bru run --env production

# 特定のフォルダだけ実行
bru run users/ --env staging

GitHub Actionsの例:

name: API Tests

on: [push]

jobs:
  test:
    runs-on: ubuntu-latest
    steps:
      - uses: actions/checkout@v4
      
      - name: Run Bruno tests
        run: |
          npm install -g @usebruno/cli
          bru run --env staging

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まとめ

Brunoは、「開発ツールはローカルファースト」という当たり前の哲学に立ち返ったツールです。

  • コレクションはGitで管理
  • データは全てローカル
  • オフラインで完全動作
  • チーム開発も問題なし

Postmanの「クラウド強制」に疲れた方、機密データの管理に不安がある方は、今すぐBrunoを試してみませんか?

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