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LLMアプリ評価指標と実装ガイド【2025年版】:自動評価・人手評価・オンライン評価の設計

RAG/対話/要約/分類などLLMアプリの品質評価を、オフライン自動評価・人手評価・本番オンライン評価の3層で設計。メトリクス、ゴールドデータ作り、評価プロンプト、A/Bテスト、コスト管理まで。

時計のアイコン13 September, 2025
TH

Tasuke Hub管理人

東証プライム市場上場企業エンジニア

情報系修士卒業後、大手IT企業にてフルスタックエンジニアとして活躍。 Webアプリケーション開発からクラウドインフラ構築まで幅広い技術に精通し、 複数のプロジェクトでリードエンジニアを担当。 技術ブログやオープンソースへの貢献を通じて、日本のIT技術コミュニティに積極的に関わっている。

🎓情報系修士🏢東証プライム上場企業💻フルスタックエンジニア📝技術ブログ執筆者

なぜ評価設計が必要か

LLMアプリは“動く”だけでは不十分です。再現性と改善速度のために、定量指標と審査プロセスを整える必要があります。


ベストマッチ

最短で課題解決する一冊

この記事の内容と高い親和性が確認できたベストマッチです。早めにチェックしておきましょう。

3層の評価アーキテクチャ

  1. オフライン自動評価:大量ケースを素早く回すベースライン
  2. 人手評価:重要ケースの正確性/有害性/トーンを精査
  3. オンライン評価:本番での行動指標・A/Bで意思決定

さらに理解を深める参考書

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タスク別メトリクス

  • 要約: ROUGE/BERTScore + 事実性(faithfulness)
  • 生成QA/RAG: 回答関連度、根拠の整合(groundedness)、引用率、コンテキストカバレッジ
  • 分類/抽出: 精度/再現率/F1、スパンF1
  • 対話: 役に立つ度、礼儀、害の有無、ステップ完遂率

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RAG向け自動評価の実装例(擬似)

type Case = { q: string; ctx: string[]; truth: string };

// 1) 検索評価(Recall@k / Precision@k)
function evaluateRetrieval(cases: Case[], k = 5) {
  return cases.map(c => {
    const hits = retrieved(c.q).slice(0, k);
    const recall = hits.some(h => c.ctx.includes(h)) ? 1 : 0; // 簡略化
    return { recall };
  });
}

// 2) 事実性(judge LLMで比較)
async function evaluateFaithfulness(answer: string, ctx: string[]) {
  const judgePrompt = `以下の回答が文脈に整合しているか。根拠文も列挙: ${answer}\n文脈: ${ctx.join('\n')}`;
  const verdict = await callJudge(judgePrompt);
  return parseVerdict(verdict); // {score: 0..1}
}

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人手評価設計

  • 評価表(rubric)を定義:正確性、網羅性、明瞭さ、害の有無、スタイル
  • ダブルブラインド+相互レビューでバイアス低減
  • サンプルサイズ/信頼区間を事前に決める

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オンライン評価(A/B)

  • ガードレール(ポリシー違反検知、PII検知)を先に配備
  • 指標: 解決率、再問い合わせ率、CSAT、反応時間、コスト/1000リクエスト
  • 実験単位を明確化(モデル/プロンプト/ツール構成)
// メトリクス送信の一例
fetch('/api/metrics', { method: 'POST', body: JSON.stringify({ kind: 'solve_rate', value: 0.82 }) });

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ゴールドデータの作り方

  • 実データから代表ケースを抽出 → 正解作成 → 反例(難問)を追加
  • 継続学習のため、失敗ケースを自動でバケット化し回収

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コストと運用

  • 評価の定期実行(ナイトリー)+差分レポート
  • 失敗カテゴリ別ダッシュボード(例:帰納誤り、幻覚、引用漏れ)
  • モデル/プロンプト/ツールのバージョニングを管理

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まとめ

オフライン・人手・オンラインの三層で回すと、品質改善の速度と確度が大きく向上します。評価は機能ではなく“仕組み”。早期に埋め込むのが成功の近道です。

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